日常の事・思想・どうでもいい事

三峯神社の妙法ヶ岳に行った時の話

2021年4月27日

2021年4月19日、僕は三峯神社に行ってきた。

方位も日取りも良かったし、越谷からはちょっと遠いけど行った。

 

 

三峯神社はいつも年に1回は必ず行ってる。

でも、今日はいつもと違うことをしようとした。

「妙法ヶ岳の奥宮参拝」

 

 

実は、神社にというか占いに詳しい人から聞いた話だが、

三峯神社は、本宮よりも奥宮の方が良いらしい。

そして、奥宮の中でも妙法ヶ岳が一番良いらしい。

そこの霊力というか、パワーは絶大らしい。

 

 

朝5時家を出て、高速をひた走る事3時間、三峯神社に到着。

天気が良く、朝一番の本宮はめちゃくちゃ清々しい。

本宮で日ごろの感謝の念と、無事登頂できますようにと祈った。

 

 

山の怖さは知っている。山は舐めたらアカン。

昔小学校3年生くらいの時だったか、

家族5人で山に入ったところ、道に迷った。

グルグル回ってやっと出る事ができたけど、

途中で水と食料は無くなるわで、

本当に家に帰れるのかっていう恐怖でいっぱいだった。

 

 

神域に踏み込むっていうのもあるし、

山を舐めたらアカンっていう恐怖があったんで、

本宮でお祈りした。

 

妙法ヶ岳を目指して出発

さて、意気揚々と妙法ヶ岳を目指して歩く。

途中「やっぱ自然は良いなぁ」なんて思いながら歩いていたが、

山の斜面を見てふとある疑問が湧いてきた。

 

 

そういえば、熊って今何してる?まだ冬眠中?

いや、もう4月だから起きてるだろう。

え、でも寝起きってことは腹減ってるだろうし、

丁度動き回る時期だよな?

まぁでも、熊なんて出ねぇだろ。無視無視。

 

 

というちょっとした恐怖感が湧き出てきたが、

とあるモノを見てそれが現実のものとなる・・・

 

 

クマに注意

 

 

って看板発見!!

やっぱ出るんだぁ~、、、クマ。

なんか、底知れぬ恐怖感が湧いてきた。

クマに襲われたらどうしよう。

 

 

しかも、よくよく見ると周りに人はいない。

俺一人だけ。

朝早いから、本宮にも1人しか人がいなかったし、

仮に熊に襲われて大声を出しても誰も気が付かないだろう。

 

 

少し立ち止まって考えた。行くべきか否か?

帰ろう。それが賢明だ。

今ここで熊に襲われて死んだら

残された家族が可哀想だ。今ここで死ぬわけにいかない。

 

 

と、撤退しようと思った時、神の声が聞こえた

「クマは人の声と鈴の音に敏感」

そうか、何かしゃべりながら歩けばいいのか!

でも、一人でしゃべるのはちょっとツラいなぁ。

そんなネタないし、誰もいないところでしゃべるのって・・・

 

 

という事で僕が選んだ行動は

「iPhoneで音楽かけっぱなし」

これで撤退せずに済む。

行こう、妙法ヶ岳を目指して。

僕は、PAMELAHをかけっぱなしにして進んだ。

 

登山届

途中、鳥居をくぐったところに「登山届」なるものがあった。

ボロい箱に、紙とボールペンがある。

なるほど。

これをみて「もし自分が死んだら」っていうのを真剣に考えた。

せめてここに来た証を残そう、自分の名前と住所、嫁の連絡先を書いた。

 

 

家を出た時は「三峯行こー」ぐらいの軽い気持ちだったけど、

「山に一人で登るのは止めましょう」

って看板を見て軽い気持ちは一気に吹っ飛んだ。

 

 

ベテランの人からしたら「なに、そんな大したことない山」

って思うかもしれないけど、

周りを見ても誰もいないし、引き返すにはちょっと距離があるし。

俺は今、一人。仮にでも、一人で死ぬのは嫌だ。

もういい、覚悟を決めて歩き出した。

 

 

けっこうきつい斜面があったりして

息があがる。やっぱ止めた方が良いか、

けっこうきつそうだぞ!!

弱気な面ばっかり出るけど、

不思議と足は止まらなかった。

 

 

なぜか気持ちは後ろ向きなのだが、

足が止まらず、本能的に上を目指したくなった。

体が勝手に上を目指してる。

思い返せば、かあちゃんも山登り好きだったなぁ。

いや、それとも神様に呼ばれているのか?

なんかもうクマとかどうでもいい。

ゆっくりでいいから確実に一歩ずつ歩こう。

先なんか見ない、目の前の一歩に集中しよう!

そう思って歩き続けた。

 

一人ぼっちからの脱却

天気は晴れだが、木に遮られて日光が薄く、

周りはちょっと暗い。

はぁはぁ言いながら一歩ずつ確実に歩を進める。

すると、また鳥居が出てきた。

 

 

立ち止まってふと上を見上げると、

まだまだ上があるなぁって思ってたら

なんと人が居るではないか!!

僕のほかにも登山客がいた!!

 

 

今まで一人で歩いてきたが、人がいた!!

なんかすごい安堵感が出てきて、

心底「良かったー」って思った。

この「誰か」がいるって、スんげぇ大事だよね。

 

 

さらに進んでいくと、

これから登る人もいれば、

既に登り終えて降りてくる人もいる。

中には「こんにちは」と声を

かけてくれる人もいた。

 

 

こんな俺に声をかけてくれるんなんて

ありがたやー

今まで独りで怖ぇ~って思い込んでいた僕には

とても温かかく、優しい言葉だった。

すれ違う人が神様にも思えた。

 

奥宮に到着!そこで待っていたものとは?

人の優しさにも触れ、順調に歩を進める飛鳥宗佑。

残り600m付近に差し掛かる。

ここにも鳥居がでてきた。

妙法ヶ岳鳥居

 

 

途中、道幅が狭いところがあって

「おっかねぇ~」

と冷や冷やするも、進む歩は確実に

スピードアップしていた。

「あともう少し」

 

 

しかし毎回思いますけど、

昔の人はよくこんな山の中に神社を作ったもんだ。

どうやって石とか運んだんだろう。

 

 

途中、鉄の階段で舗装されている道もある。

だいぶ進んだけど、もう600mは歩いたと

思うんだけどなぁ。

 

 

大きな岩が出てきた。

ここだ、ゴールは。

今度はより一層角度のキツイ階段。

手すりに掴まってなきゃ無理だ・・・

 

 

さらに階段は無くなり、

チェーンを掴みながら登る。

足元は整備されてなくて滑る。

 

 

ほんと、よくこんな場所に神社を作ろうと思ったよな。

途中足を滑らせながらもなんとか

岩をよじ登ると、ついに出た。

 

奥宮だ!

 

やっときた!!

こんな場所にあったんだ!!

いや~疲れた。

やっときたぞ!!

 

 

はぁはぁ言いながら、

オオカミに近づくと、

なんだか本殿のオオカミより

優しい顔をしてる。

 

 

一人で怖かったってのもあるし、

人の優しさにも触れたってのもあるし、

体力的にも疲れていて、

感極まった状態だったってのもあるが、

僕はオオカミを見た瞬間こう感じた。

 

 

神龍(シェンロン)だ。

ここにはシェンロンがいる!

 

さらに!

 

「よくぞ参った、さぁ願いを言え1つだけ何でも叶えてやる!」

 

そう言われた様な気がした。

 

 

まさか天皇賞が当たりますようにとか、

宝くじが・・・なんて言うのも恥ずかしいと思い、

そうだ!これをお願いしよう!

と賽銭箱に1000円札を1枚入れた。

 

 

立ち止まって辺りを見渡すと、

犬の家族がいる。

やっぱここは神域だなぁ。

こんなところに、こんなに優しい場所が

あるだなんて・・・

本物はなかなか手の届かないところにあるんだ。

 

帰り道

帰り道はもう怖くない。

時間が経過した為か、

登山客が増えた。

来るときに感じた孤独感は一切ない。

 

 

相変わらずすれ違う時に挨拶をしてくれる。

中には「もう降りるんだ?」と声をかけてくれる

おじさんもいた。

ありがたいっすねぇ~

 

 

達成感と充実感を味わいながら、

山を下る。

恐れるものはもう無いぞー

来るときよりもだいぶスピードUPしていた。

 

 

駐車場に辿り着いた。

汗をかいた上着を脱ぎながら

どこの温泉に行こうか考える。

 

 

山を下る車の中でふと考えた。

願いが叶うと良いなあ。

僕の勘だけど、ここには神龍がいる。

絶対に叶えてくれる。

奥宮はとてつもない。

勇気を出して登って良かった。

本当に良かった。

 

 

順調に願いが叶えば8年後か。

そしたらまたここに

お礼参りに来なきゃな。

まぁ今度は一人でいかないで、

恐らく悔しがっているであろう、

アイツを連れて行こう。

 

最後に

以上が飛鳥宗佑が妙法ヶ岳に行った時のお話です。

要は、妙法ヶ岳には神龍がいるっていうのを言いたくて

この様な記事を書きました。

 

妙法ヶ岳の奥宮は飛鳥宗佑のおススメです。

是非一度行ってみて下さい。

一人じゃなくてね(笑)

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