四柱推命

【四柱推命】間違えてはいけない正しい喜神・忌神。出し方も解説。

2021年9月26日

四柱推命喜神忌神

 

この記事では、四柱推命で出てくる喜神・忌神に関して説明をしていきます。このページを読み終わるころには「なるほど喜神ってそういうことか!」「なるほど忌神ってそういうことか!」が分かりますので、是非最後までお読み下さい。

 

この記事を書いた人:飛鳥宗佑(あすかそうすけ)
10年四柱推命に携わっています。鑑定した命式は200件を超えます。もっと沢山の命式を鑑定し技術を高め、依頼者様へ精度の高い結果を還元していきたいと考えています。

飛鳥宗佑の命式

年柱:辛酉
月柱:庚子 (癸)
日柱:乙亥
時柱:庚辰

飛鳥宗佑の詳しいプロフィール

喜神・忌神何て読む?

「よろこびの神」と書いて、喜神(きしん)と読みます。なかには喜神(きじん)と言う方もいるそうですが、読み方は特に決まっていません。

 

次いで、「いむ神」と書いて、様々読み方があります。忌神(ぎしん、いまかみ、いまがみ)。こちらも特に「ぎしん」と呼ぼうが「いまがみ」と呼ぼうが決まりはありませんが、私は喜神に対して忌神なので、「ぎしん」と呼んでいます。きしん・ぎしん。キ・ギの様な感じです。

 

お気づきかもしれませんが、見た目通り喜神は良さそう、忌神は悪そうで合っています。では、次は喜神・忌神をそれぞれ解説していきます。

 

 

喜神・忌神

喜神とは、その人にとって良い作用がある五行、十干・十二支、通変星の事。忌神とは、その人にとって悪い作用がある五行、十干・十二支、通変星の事。

 

例えば、とある方には喜神の五行は木と水、忌神の五行は火・土・金と表したりします。

 

また、この人の喜神の十干は甲・乙・壬・癸、忌神の十干は丙・丁・戊・己・庚・辛、喜神の干支は辰・未、忌神の干支は巳、戌の様な言い方もします。

 

運勢を見る時は、喜神正官運・忌神印綬運の様な言い方もします。詳しく解説していきます。

 

喜神の五行とは?忌神の五行とは?命式を使って解説

喜神・忌神のキーワードでこの記事に辿り着いたという事は、ある程度四柱推命の事を知っていて「五行」くらいは知っていると思いますが、五行は知らないという人もいるかもしれませんので、今一度解説致します。「既に知っている」という場合は読み飛ばして頂いて構いません。

 

五行(ごぎょう)とは

東洋占術に良く出てきます。木・火・土・金・水、この5つを五行と言います。読み方は、キヒツチ・・・ではなく、モッカドコンスイです。これが凡その占い師が認識している五行の読み方です。

 

本当は、五行の発祥はなど色々詳しく解説したいのですが、それは別の機会にしましょう。あくまで個人的にですが、折角占い屋ホシゾラに来たのですから、これだけは覚えてほしいなぁという想いがあるので、それを伝授致します。

 

五行の相生(そうじょう)、相剋(そうこく)

これを覚える事で、大雑把な通変星の吉凶のイメージができる元となるので、五行の相生・相剋は是非覚えましょう。※九星気学にも応用できます。

 

相生

・水は木を育てる。これを水生木すいしょうもくと言う。

・木をこすり合わせると火を生じる。これを木生火もくしょうかと言う。

・火が燃えると灰になり、土を生じる。これを火生土かしょうどと言う。

・土の中から金属が生まれる。これを土生金どしょうきんと言う。

・金属を冷やすと水滴が生じる。これを金生水きんしょうすいと言う。

 

図で表すととこうなります。

五行の相生

 

相剋

・水は火を消す。これを水剋火すいこくかと言う。

・木は土の養分を吸い取る。これを木剋土もっこくどと言う。

・火は金属を溶かす。これを火剋金かこくきんと言う。

・土は水を濁したり、せき止める。これを土剋水どこくすいと言う。

・金属は木を切る。これを金剋木きんこくもくと言う。

 

図で表すととこうなります。

五行の相剋

 

命式を使って喜神・忌神の五行を解説

では、実際にどの五行が喜神でどの五行が忌神なのか?命式を使って解説します。例えばこんな命式。

年柱:乙卯
月柱:甲申 (庚)
日柱:乙未
時柱:甲申

 

この命式は、従旺格じゅうおうかくと言い喜神の五行は木・水・火で、忌神の五行は土・金です。

飛鳥宗佑
ちょっと速足:この命式の場合、劫財が多いので「財を失う」という鑑定をする人を見かけますが、私の四柱推命では劫財は喜神なので良い命式と捉えます。

 

喜神の十干・十二支とは?忌神の十干・十二支とは?命式を使って解説

先ほどは五行を説明しましたが、今度は十干・十二支です。

 

十干(じっかん・じゅっかん)とは?

私はじっかんと読んでいます。「じっかん」「じゅっかん」どちらで読もうが本人の自由です。特に決まりはありません。

 

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)

 

十干も五行に分ける事ができ、陰と陽に分ける事ができます。これを陰陽五行論と言います。

 

甲・乙(木の五行)陽:きのえ、陰:きのと 甲は大木を表し、乙は草花を表します。

 

丙・丁(火の五行)陽:ひのえ、陰:ひのと 丙は太陽を表し、丁はロウソクの火などを表します。

 

戊・己(土の五行)陽:つちのえ、陰:つちのえ 戊は山を表し、己は畑などの土を表します。

 

庚・辛(金の五行)陽:かのえ、陰:かのと 庚はノコギリや鋼などの固い金属を表し、辛はダイヤなどの柔らかい金属を表します。

 

壬・癸(水の五行)陽:みずのえ、陰:みずのと 壬は海や湖を表し、癸は雨や水滴を表します。

 

十二支とは?

普段私たちが知っているのは、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥ですが、四柱推命はもう一歩踏み込んで各十二支には五行があると捉えます。

 

亥:水・木

 

子:水

 

丑:水・土・金

 

寅:木・火

 

卯:木

 

辰:木・土・水

 

巳:火・金

 

午:火

 

未:火・土・木

 

申:金・水

 

酉:金

 

戌:金・土・火

 

命式を使って喜神・忌神の十干・十二支を解説

例えば、こんな命式があったとします。

年柱:庚申
月柱:己卯 (乙)
日柱:丙戌
時柱:辛卯

 

この命式は従財格じゅうざいかくです。喜神の十干は戊・己・庚・辛忌神の十干は甲・乙・丙・丁・壬・癸。

 

喜神の十二支は丑・辰・申忌神の十二支は寅・巳・午です。

 

それぞれ説明をすると、この命式は土の五行、金の五行が強くなることを吉とし、火・水・木の五行が強くなることを凶とします。逆に、土・金の五行が弱まる事を凶とし、火・水・木の五行が弱くなることを吉とします。喜神の五行は土・金、忌神の五行は火・水・木とも言えます。

 

喜神の十干、忌神の十干

戊・己は土の五行の十干で、土の五行と金の五行を強め(土生金)、火の五行を弱めるので喜神の十干。

 

庚・辛は金の五行で、金の五行を強め火の五行を弱めるので喜神の十干。

 

丙・丁は火の五行の十干で、火の五行を強め、喜神の金の五行を弱める(火剋金)ので忌神の十干。

 

甲・乙は木の五行の十干で、甲は喜神己を無作用干合で弱め喜神の土の五行を弱めるので忌神の十干。乙は喜神庚を無作用干合で弱め、喜神の金の五行を弱めるので忌神の十干。

 

壬・癸は、忌神の丙・丁を弱める(水剋火)のは良いのですが、喜神の己とぶつかるので忌神の十干です。

 

喜神の十二支、忌神の十二支

喜神の十二支は丑・辰・申です。ただし、3つとも説明するとが長くなるので、今回は丑だけを取り上げます。

 

丑は、水・土・金の五行を持っているので、水・土・金の五行を強めます。この命式は土と金の五行が強くなることを吉とする命式なので、丑は喜神の十二支です。

 

今度は、忌神の午について。午は、火の五行を持っています。午は火の五行を持っているので、火の五行を強くします。この命式は火の五行が強くなることを凶とするので、午は忌神の十二支です。

 

喜神の通変星(つうへんせい)とは?忌神の通変星とは?命式を使って解説

通変星とは、自分(日干)に対して影響を与える十干。なので、十干と同じく十種類あります。どの様な影響を与えるのかは、強めるのか?弱めるのか?調節するのか?

 

比肩・劫財(ひけん・ごうざい)

食神・傷官(しょくしん・しょうかん)

正財・偏財(せいざい・へんざい)

正官・偏官(せいざい・へんかん)

印綬・偏印(いんじゅ・へんいん)

 

主に比肩・劫財、印綬・偏印は自分を強め、食神・傷官、正財・偏財、正官・偏官は自分を弱めます。(例外的に食神・傷官も自分を強めたりする)

 

比肩・劫財

比肩とは、日干と同じ十干。例えば、日干が甲だとしたら、比肩は甲になります。

甲⇔甲

乙⇔乙

丙⇔丙

丁⇔丁

戊⇔戊

己⇔己

庚⇔庚

辛⇔辛

壬⇔壬

癸⇔癸

 

年柱:甲辰
月柱:庚午 (丁)
日柱:庚子
時柱:戊寅

例えばこんな命式で、比肩と言えば日干と同じ十干なので、庚になります。比肩の通変星は庚。

 

劫財は、同じ五行の十干で比肩以外の十干。例えば、金の五行は庚・辛ですね。仮に日干が庚の場合、比肩は庚なので劫財は辛となります。水の五行は、壬と癸です。仮に日干が癸の場合、比肩は癸なので劫財は壬となります。

 

食神・傷官

食神・傷官は生む側、漏らす側。例えば、木は木生火で火を生み出します。なので、木にとって火が食神・傷官にあたります。もう一つ例を挙げると、金は金生水で水を生みます。金にとって水が食神・傷官にあたります。

木→火

火→土

土→金

金→水

水→木

 

正財・偏財

正財・偏財は、剋す側。例えば、土は土剋水で水を剋します。なので、土にとって水が正財・偏財にあたります。火は火剋水で金を剋します。なので、火にとって金が正財・偏財にあたります。

木→土

火→金

土→水

金→木

水→火

 

正官・偏官

正官・偏官は、剋される側。例えば、火は水剋火で水に剋されます。なので、火にとって水が正官・偏官にあたります。木は金剋木で金に剋されます。なので、木にとっで金が正官・偏官にあたります。正財・偏財の逆と覚えるのも良いと思います。

木←金

火←水

土←木

金←火

水←土

 

印綬・偏印

印綬・偏印は、生み出される側、助けてもらう側。例えば水は水生木で木を生み助けます。なので、木にとって水は印綬・偏印にあたります。土は土生金で金を生み助けます。なので、金にとって土が印綬・偏印にあたります。食神・傷官の逆と覚えるのも良いと思います。

木←水

火←木

土←木

金←土

水←金

 

通変星のまとめ表

通変星を表でまとめるとこうなります。

比肩
劫財
食神
傷官
偏財
正財
偏官
正官
偏印
印綬

※一番上の横列が日干、一番左の縦の行が通変星

 

年柱:丁巳
月柱:庚戌 (辛)
日柱:丁未
時柱:丁未

 

この命式で、壬午という行運が来たとします。この時日干は丁なので壬は正官です。この命式は喜神の通変星は戊・己・庚・辛・壬・癸なので、壬は喜神正官と捉える事ができます。

 

戊子という行運の場合は、戊は日干丁に対して傷官なので、喜神傷官です。

 

番外編:正官=喜神は間違いです。

まれに通変星自体に吉凶をつけている四柱推命を見かけます。食神、正財、正官、印綬だから吉(喜神)で、劫財、偏官、偏印は凶(忌神)とか。あくまでも命式によって違うので、間違わないようにして下さい。

 

正官はとある命式にとっては喜神だが、とある命式にとっては忌神となる場合があります。食神・正財・印綬も同様です。

 

 

喜神・忌神の出し方

喜神・忌神の出し方ですが、理屈はいたってシンプルです。

 

身弱の内格、従旺格、従強格、一行得気格の方は比肩・劫財、印綬・偏印の通変星が喜神です。また、全ての格局にあてはまりませんが、食神・傷官の通変星も喜神に取れたりします。忌神は、食神・傷官、正財・偏財、正官・偏官が忌神です。例外で食神・傷官が喜神に取れたりします。

 

身強の内格、従児格、従財格、従殺格の方は自分を強める比肩・劫財、印綬・偏印が忌神です。

従児格は食神・傷官、正財・偏財が喜神です。

従財格は食神・傷官、正財・偏財、正官・偏官が喜神です。ただし、天干に食神・傷官や正官・偏官があるとぶつかる為、どちらかが忌神になります。

従殺格は、正財・偏財、正官・偏官が喜神です。

 

その他、印多身弱、埋金・沈金、両神成象格もありますが、解説が難しいので今回は省きます。

 

喜神・忌神の出し方は簡単だが・・・

喜神・忌神の割り出し方は慣れていればそんなに難しくはありませんが、問題は格局が何か?この見極めが非常に難しいのです。

 

分かりやすい命式もありますが、世の中そんなに分かりやすい命式ばかりではなく、う~ん身弱の内格かな?従殺格かな?と迷う命式も多々あります。なので、変にネットの無料四柱推命サイトや素人判断で格局を決めるのは止めた方が良いです。四柱推命に精通している先生に見てもらうか、腕のある先生に習って四柱推命を覚えるしかありません。

 

ちなみにですが、私が見る限り怪しい四柱推命サイトはネット上に確かに存在します。出生時間を時間だけで判断しているサイトは少々怪しいので避けた方がいいです。四柱推命鑑定をする場合は、何時何分まで記入してもらわないと正しい四柱推命鑑定ができない場合がありますので、時間だけで鑑定するのはちょっと甘いのではないかと思っています。(理由がありますが、今回は長くなるので省略)あと、生まれた場所を記入しないとか・・・

 

ちゃんとプロに見てもらい、あなたの格局は〇〇、だから喜神は〇〇で忌神は〇〇と判断してもらった方が良いです。

 

喜神運が来ると良い時期なので発展しますし、忌神運だとあまり発展性がありません。そんな大事な事を「だいたい」で判断されては困るのです。格局の見極めだけはちゃんと腕のあるプロに見てもらいましょう。

 

 

喜神運・忌神運だとどんな事が起こる?

喜神運が来ると財運が上がり、事業の発展、仕事での成功、プライベートの充実(恋愛、懐妊、健康)などが望めます。

 

忌神運が来ると、人間関係での不調、財運低下、心の病の発症などがあります。

 

ただし、喜神運にもかなり良い、あまり良くないなどの強弱もあるので「喜神運だから良い」とはならない場合もあるので、正確な運勢鑑定が必要です。忌神も同様にかなり悪い、あまり悪くないなどの強弱があるので「忌神運だから悪い」と決めつけるのもあまり良くありません。忌神運に関しても正確な運勢鑑定が必要です。

 

 

最後に

如何だったでしょうか喜神の五行、忌神の十干、喜神の通変星などご理解頂けたでしょうか?もしこの記事をお読み頂いて「なんか四柱推命に詳しそうなので、飛鳥さんに一回診てほしい」とか、自分の喜神・忌神を正確に知りたいという場合はご相談ください。鑑定致します。四柱推命鑑定

 

また、四柱推命を自分で覚えて診れるようになりたいという方は、四柱推命講座もありますので宜しければご覧ください。

経験者でも初学者でもしっかり学べる四柱推命講座 (uranaiya-hoshizora.com)

 

 

更新情報

2021/10/13:飛鳥宗佑の命式を表示

2024/7/3:四柱推命講座のリンクを追加

 

 

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