四柱推命でラッキーカラーを割り出すことができます。四柱推命には「五行」というものがありまして、各五行には色があります。そして、自分にとって良い効果のある五行(喜神)が自分にとってのラッキーカラーとなります。
この記事を書いた人:飛鳥宗佑(あすかそうすけ)
10年四柱推命に携わっています。鑑定した命式は200件を超えます。もっと沢山の命式を鑑定し技術を高め、依頼者様へ精度の高い結果を還元していきたいと考えています。
飛鳥宗佑の命式
年柱:辛酉
月柱:庚子 (癸)
日柱:乙亥
時柱:庚辰
※この記事は、飛鳥宗佑の独断で「これは読みにくいかなぁ」という漢字にはルビ(ふりがな)をふってあります。
五行とは?
木・火・土・金・水の事。読み方は、き・ひ・つちではなく「モッカドコンスイ」と読みます。では、各五行は何色なのでしょうか?
【重要】各五行の色
・木の五行は、青です。
・火の五行は、赤です。
・土の五行は、黄です。
・金の五行は、白です。
・水の五行は、黒です。
命式を使ってラッキーカラーを解説
実際、木の五行は青ですとか火の五行は赤ですと聞いても「ふ~ん」となると思います。まぁ無理もないのですが、要は、好きな色を選ぶとか、自分は土の五行の生まれだから黄色がラッキーカラーだ!ではなく、自分にとってどの五行が喜神なのかを詳しく知る必要があります。参考記事:【四柱推命】間違えてはいけない正しい喜神・忌神。出し方も解説。
例えば、この命式
年柱:癸丑
月柱:辛酉 (辛)
日柱:壬戌
時柱:庚戌
この命式は、金・水が喜神の五行で、木・火・土が忌神の五行です。(乙は喜神)
金の五行は白で、水の五行は黒です。なので、この命式の方のラッキーカラーは、白と黒になります。
逆に、木・火・土は忌神(良くない効果の五行)なので、青色とか、赤・黄色は避けた方が良い色です。
間違ったラッキーカラーの選び方
ラッキーカラーは、あくまでも自分にとって喜神の五行の色であります。勘違いしてほしくないのは「あなたはもともと木の五行が足りないから、青色を使うべき」とか「あなたにとって財を表すのは土の五行だから、ラッキーカラーは黄色」とか「自分を表す五行の色がラッキーカラー」とか「今年は〇〇年だから〇〇色がラッキーカラー」ではないんですね。
五行は「万遍なく揃った方が良い」は、半分あっててそうとも言い切れない場合がありますし、そもそも財星が忌神の場合もありますので、全てが正しいとは言い切れない部分があります。何を言っているのか分からないと思うので、1つ1つ命式を使い詳しく解説していきます。
不足している五行を補うは間違い!ラッキーカラーはこう選ぶ!
例えば、この命式の場合は、
年柱:丁卯
月柱:甲辰 (戊)
日柱:丁未
時柱:丁未
火と木の五行が多く、金の五行が一切ありません。こういう命式をみると「金の五行が足りないので、ラッキーカラーとして白を取り入れた方が良い」という方もいるかも知れませんが、この命式だと喜神の五行が木・火で、忌神の五行が土・金・水なので、ラッキーカラーは青・赤で、避ける色は黄・白・黒となります。
また、この命式は従強格と言いまして五行の偏りがあっても良い命式なので、モッカドコンスイの五行は万遍なく揃った方が良いのは確かですが、偏っていても良い命式もあるので、「五行は万遍なく揃えるべき」は半分合っていて半分間違っていると、私は言いました。
欲しい運気を色で補うのは違います!不必要な運気を取り入れないようにしましょう!
人は誰でも、「比肩・劫財」、「食神・傷官」、「正財・偏財」、「正官・偏官」、「印綬・偏印」の5種類の星で表現する事ができます。これを専門用語で通変星と言いまして、こんな意味があります。
通変星 | 意味 |
比肩・劫財(ひけん・ごうざい) | 実行力 |
食神・傷官(しょくしん・しょうかん) | 表現力 |
正財・偏財(せいざい・へんざい) | 財運 |
正官・偏官(せいかん・へんかん) | 社会運 |
印綬・偏印(いんじゅ・へんいん) | 知性 |
命式例その1
例えば、この命式の場合
年柱:壬戌
月柱:辛亥 (壬)
日柱:乙巳
時柱:戊寅
通変星を五行で表すと、こうなります。
比肩・劫財:木(甲・乙)
食神・傷官:火(丙・丁)
正財・偏財:土(戊・己)
正官・偏官:金(庚・辛)
印綬・偏印:水(壬・癸)
この様な方が、財運を上げるラッキーカラーを取り入れようとして、正財・偏財は土の五行だから黄色い財布にしようとする考えは間違いです。なぜなら、土の五行(正財・偏財)はこの命式にとっては忌神(悪い作用をする五行)だからです。なので、黄色は使わない方が良い色となります。
ついでに、社会運を上げようとして金の五行の白をラッキーカラーとして取り入れるのも間違いです。先ほどと同様、この命式の場合金の五行(正官・偏官)は忌神だからです。
逆に、実行力を上げようと木の五行の青色をラッキーカラーとして取り入れるのはアリです。なぜなら、木の五行(比肩・劫財)はこの命式にとって喜神(良い働きをする五行)だから。
ちなみにこの命式の喜神・忌神は、喜神は木の五行と水の五行、忌神は火の五行(丙は喜神)と土の五行と金の五行です。
命式例その2
もう一つ命式を使って解説します。
年柱:丙寅
月柱:戊戌 (戊)
日柱:己亥
時柱:戊辰
先ほどの命式と同じく、通変星を五行で表すと・・・
比肩・劫財:土(戊・己)
食神・傷官:金(庚・辛)
正財・偏財:水(壬・癸)
正官・偏官:木(甲・乙)
印綬・偏印:火(丙・丁)
となります。
この命式の方が、ネットで調べた結果正財・偏財を表す財布の色を持つと良いと知り、正財・偏財の五行、つまりは水で水の五行の色は黒色なので、黒い色の財布を持った方が良い!!と認識するのは間違いです。なぜなら、この命式の方の正財・偏財(水の五行)は忌神だからです。
正しくは、この命式の方が財運を上げようとするならば、比肩・劫財が喜神なので、黄色を財運を上げる色として取り入れるべきなのです。理由は、喜神比肩・劫財が忌神正財・偏財を抑えるので。ここら辺になると専門的な話になってきて、詳しい理由はみっちり講座でお話しましょうとなりますが、残念ながら本物の情報はネット上にはほとんどないと感じます。
命式例その3
年柱:戊辰
月柱:庚申 (庚)
日柱:丁酉
時柱:己酉
この命式の通変星を五行で表すと・・・
比肩・劫財:火(丙・丁)
食神・傷官:土(戊・己)
正財・偏財:金(庚・辛)
正官・偏官:水(壬・癸)
印綬・偏印:木(甲・乙)
となります。
この命式は、喜神の五行が土・金、忌神の五行は水・木・火です。(乙・壬は喜神)正財・偏財を表す五行は金です。この命式は金の五行は喜神です。なので、財運を上げようと白をラッキーカラーとして取り入れるのはアリです。金の五行が喜神だから。
土の五行も喜神なので、黄色も良いですね。土の五行は、金の五行を助けるので黄色を財運を上げるラッキーカラーとして取り入れるのもありです。
補足:通変星の出し方
木を基準に考えると、食神・傷官は火の五行、正財・偏財は土の五行、正官・偏官は金の五行、印綬・偏印は水の五行
火を基準に考えると、食神・傷官は土の五行、正財・偏財は金の五行、正官・偏官は水の五行、印綬・偏印は木の五行
土を基準に考えると、食神・傷官は金の五行、正財・偏財は水の五行、正官・偏官は木の五行、印綬・偏印は火の五行
金を基準に考えると、食神・傷官は水の五行、正財・偏財は木の五行、正官・偏官は火の五行、印綬・偏印は土の五行
水を基準に考えると、食神・傷官は木の五行、正財・偏財は火の五行、正官・偏官は土の五行、印綬・偏印は金の五行
自分を表す五行は、四柱のうち日柱の十干(日干)を基準に考えます。例えば生まれた日が、庚申だとすると、庚つまりは金の五行を基準に通変星を割り出します。
自分を表す五行をラッキーカラーとして取り入れるのも間違い
四柱推命では、自分を表す星は生まれた日の十干です。例えばこの命式の場合
年柱:丁丑
月柱:辛亥 (壬)
日柱:戊午
時柱:辛酉
生まれた日は、日柱でみるので戊午です。自分を表す星は生まれた日の十干なので「戊」が自分を表す星となります。戊は、土の五行です。
で、ラッキーカラーの事を調べると、自分を表す星の五行がラッキーカラーとしているサイトや記事を見かけますが、正解とも言い切れません。なぜなら、比肩が喜神とは限らないからです。
上記の命式であれば比肩は喜神なので、土=ラッキーカラーは黄色として成り立つのですが、仮に忌神だった場合は違う色がラッキーカラーとなります。
その年の十干がラッキーカラー!も違うので気を付けましょう。
自分にとってのラッキーカラーは、喜神の五行の色です。なので、ラッキーカラーは一生涯変わりません。
例えば、2021年は辛丑の年です。辛は金の五行なので「今年のラッキーカラーは白です」とするのは間違いです。
そもそも、喜神の十干は人により違うので、辛が喜神であれば良いかもしれませんが、忌神の場合は運気を下げる原因になりますので、その年その年で十干の色をラッキーカラーとして取り入れるのは間違いです。
命式例
年柱:丙申
月柱:己亥 (壬)
日柱:己丑
時柱:己巳
この命式の場合、喜神の五行が土・火、忌神の五行が金・水・木です。2021年は辛丑の年ですが、辛(金の五行)はこの命式にとって忌神(悪い働きをする五行)なので、2021年白をラッキーカラーとして取り入れるのは間違いとなります。
ちなみに、2022年は壬寅の年で、この命式は壬(水の五行)も忌神なので、2022年黒をラッキーカラーとして取り入れよう!!は間違いです。正しくは、喜神の五行の色黄色・赤をラッキーカラーとして使うべきです。
ラッキーカラーの取り入れ方
ラッキーカラーは、使用頻度の高いものや、日常生活に取り入れると良いです。そして、なるべく「目に見えるところ」で使うのが効果的です。各シチュエーションを解説していきます。
財布の色をラッキーカラーにする
財布は財運に影響するので、財布をラッキーカラー(喜神の五行の色)にする事で無駄な出費が減り結果として手元に残る現金が増えていきます。ラッキーカラー一色な財布でなくても良いので、メインに使われている色がラッキーカラーの財布を使うと良いです。
ネイルをラッキーカラーにする
男性は無理かもしれませんが、ネイルが好きな女性がいますね。メインで使用する色にラッキーカラーを取り入れると良いでしょう。
ファッションにラッキーカラーを取り入れる
ファッションにもラッキーカラーを取り入れましょう。色々あると思いますが、ネクタイ・ジャケット・パンツ・シャツなどにラッキーカラーを使うと良いです。面接や契約、デートなど「勝負」という場面でラッキーカラーの装いにすると自分の実力を発揮しやすくなります。
スマホケースをラッキーカラーにする
スマートフォンのカバーにラッキーカラーを取り入れます。スマートフォンの使用頻度は比較的高いと思いますので、運勢に対する影響は無視できないですね。
インテリアにラッキーカラーを取り入れる
部屋の色使いが大きいモノ、例えばカーテンやカーペット、これらにラッキーカラーを取り入れます。部屋も比較的過ごす時間が長いので、運勢に対する影響が大きいです。ラッキーカラーを取り入れましょう。
最後に
ラッキーカラーは、自分にあった五行の色を取り入れるのがポイントです。ラッキーカラーが実はアンラッキーカラーだったでは困りますので、ご自身の良い五行・悪い五行を四柱推命を使い正しく知ってほしいと私は思います。
ネットに溢れている無料四柱推命サイトは簡易的なものばかりで、正確ではありません。たまたま当たる場合もあると思いますが、ほとんどが正確性に欠け万人受けを狙ったものばかりですので、きちんと鑑定してもらえる四柱推命師に出会う事を私は願います。
もし記事をお読み頂いて「なんか飛鳥宗佑は信用できそうだ」とか「なんか色々詳しそうだから一度診てもらいたい」と感じたのなら鑑定依頼をお待ちしております。あなたのラッキーカラーと運勢を診断致します。四柱推命鑑定申し込み
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追加・更新情報
2021/11/8:命式例その2の「正財・偏官」が間違っているので「正財・偏財」に訂正しました。
間違ったラッキーカラーの選び方の章の「自分を五行の色がラッキーカラー」が間違っているので「自分を表す五行の色がラッキーカラー」に訂正。
欲しい運気を色で補うのは違います!不必要な運気を取り入れないようにしましょう!の章の『「人は誰でも、「比肩・劫財」、「食神・傷官」、「正財・偏財」、「正官・偏官」、「印綬・偏印」の5種類の星を持っています。』という文章が誤解を与えかねない文章なので、「5種類の星で表現する事ができます。」に訂正。
2021/11/9:こめのえさんの記事のリンクを貼り付け
2022/2/18:ラッキーカラーの取り入れ方で『そして、なるべく「目に見えるところ」で使うのが効果的です。』を追加
2024/6/13:こめのえさんの記事が削除されたのでリンクを解除、四柱推命講座のリンクを追加